認知症介護現場【20年】の事例と対応①『右ストレート』編

事例

早朝から右ストレート炸裂!

認知症の男性利用者Mさん

早朝から帰宅の訴えが!

新人当時、認知症介護が出来なかった

『事例』と『教訓』です

介護士として今の私があるのは

伝説の右ストレートのお陰です

そして…

認知症介護の『スタート』となりました。

夜勤最後の山場、離床介助中…

相方女性職員さんから

『帰宅の訴えで興奮しているMさんの対応を代わって欲しい』と要請が…

時既に遅し

Mさんは椅子を持ち上げ「俺は帰る」と大声

その周りには他の利用者さん達が…

既に声掛け云々の状況ではありません

残り2本の椅子の脚を掴み防戦のみ

しばらくして…

興奮状態のMさんも持久戦に諦めたのか?

椅子から手を離しましたがフェイント

「ホッ」と椅子を床に置いたその瞬間

右ストレート』が私の左頬に炸裂!

一瞬目の前が真っ暗、軽い脳しんとう

そして『お星さまがキラキラ』

Mさん、全く諦めていなかった様でした〜

怯える女性職員さんに私は

「安心してください!当たってませんから」

女性職員さん

「いやいやいやいや~」

メガネが飛んで、涙目ですよ!」

愉快な介護現場の職員さん達・20年の実話⑤『メガネ族』編も参照してください。

その後は…

帰宅したい理由を傾聴しながら会話、朝食後には帰宅の訴えはありませんでした。

この事が『教訓』となりました

認知症の利用者さんはいきなり『BPSD』とはならず、必ずその前兆があり『火種が小さいうちに鎮火(不適切な表現かもしれませんが…)』出来るかが対応の勝負。

その為にも

親しい人』の『否定しない』『共感

が必要だと思います。

それが出来るのは一番身近にいる介護職員であり、普段のコミュニケーションから『心の変化を察知』出来るのも介護職員だと思います。

又、『相性がいいから』『男だから』が理由でスムーズな認知症介護は出来ません。

それが理由なら『右ストレート』を受けていなかったと思います。

認知症介護に必要な考え方・他『相性がいいから・男だから』も参考にしてください。

今回のケースでは…

朝の忙しい時間だったとはいえ『BPSD』の前兆を見逃したかスルーした事が暴力行為の一因だと思われ、早期の適切な対応が必要だったと考えます。

ワンポイント認知症の利用者さんは思いが伝わらない苛立ちから『BPSD(認知症の行動、心理状態)』により興奮状態になる場合もみられます。そんな時は『否定せず』『共感』しながらの声掛けが有効だと考えます。

⇩ ⇩ ⇩

宜しければ参考にしてみてください

by ちばのそら

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