認知症介護現場・20年の実話⑫『アゴ外れ』編

利用者さんの日常

『アゴ外れ』には早期対応が必要です

認知症の男性利用者Hさん,

時々アゴ外れ(脱臼)になります

Hさん、朝食前にアゴ外れとなりました。

その為「ア~ア〜」としか言えません。

食事はおろか会話もままならず

一刻も早い修復が必要です。

下記ワンポイントで補足致します。

【時系列】

【8:00】降雪の中、施設出発

朝食抜きのHさんへ熱いエール

「早く帰ってお昼を食べましょうね!」

Hさん「ア~ア」と大開口でうなずく

無事帰還を祈りつつ、しばしのお別れ

のはずが…

【11:50】

Hさん帰設されず配膳車到着

【13:00】

昼食時間終了、居残り職員トークタイム

「雪道で混んでいるのかな~」

「早めにラップしといて良かったですね~」

【13:10】Hさん、笑顔で到着

『付き添い職員さんの証言』

【11:00】悪路の中、病院出発

付き添い職員さんの温かい声掛け

「やっとお昼食べられますね~」

Hさん、ニコニコ笑顔

【11:10】

「ガタン」と車内に衝撃!

 雪道走行中、輪だちへ脱輪

Hさん「ア~ア〜」と再び『大開口』

付き添い職員さんの嫌な予感的中

「えっ〜!また外れたの?」

出発前に見た光景が!

「えっ〜」VS「あ〜」

遠退く昼食に「しょんぼ~り」

「病院へUターンしましょう!」

積雪地域特有の運転事情でした。

ワンポイント高齢者は加齢により顎の関節がすり減り脱臼しやすくなります。

早期なら修復出来ますが、認知症の人は顎の脱臼(アゴ外れ)を上手く伝えられず、周りも気付きが遅れる事で手術が必要となる場合もあります。

私も複数の介護現場で『顎の脱臼を繰り返す』認知症の利用者さんを数人見ております。

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宜しければ参考にしてみてください

by ちばのそら

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