親心に共感
認知症の女性利用者Dさん
おやつ拒否での暴力行為
【経過】
職員がおやつを食べるように声掛けするも「このおやつは子供の分」だと主張され、職員への興奮と暴力行為が治まりません!
私は経緯を聴きDさんの元へ
たった一言で興奮と暴力行為が治まり、おやつを食べられました。
※プライバシーの観点がら短編にまとめてありますが、実際は『事故報告書』提出案件の事例です。
オープンハートな認知症介護
三原則とプロセス
『否定しない』で『共感』
Dさんの発言は
「みんなが、Dさんの分だから食べてって言うんです」
「子供に食べさせたいと思うのに誰も聴いてくれない」
と、思いが伝わらないとDさんは怒っている
私の声掛けは
「そうですね、食べさせてあげたいですね」
と『否定せず』思いを『共感』
➡思いを聴いてくれる職員が現れ『ホッ』と肩の力が抜け『興奮』が治まった様子
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『女優』と『提案』
私の提案は
「子供さんの分も用意してありますよ」
「このおやつはDさんが食べても大丈夫です」
提案に納得され、おやつを食べられました。
「そうですね!」
『否定しないで』『共感』
➡「でも、◯◯してみては?」
と『提案』
※この時対応出来たのも『相性がいいから』が理由だと言われましたが…
介護拒否の原因は?
・Dさんの思いを否定せず、共感しなかった事
・普段から親しい人ではなかった事
対応していた職員さんもDさんを思っての発言だったと思いますが…
私は普段の発言から息子さんを心配している事を知っており、少なくとも前出の職員さんより『親しい人』だったと思います。
又、見当識障害から現在の息子さんの姿を理解できなかったのか?いくつになっても子供は子供なのか?いずれにせよ親としての思いは共感できます。
【ワンポイント】認知症の利用者さんは思いが伝わらない苛立ちから、認知症の周辺症状BPSD(認知症の行動、心理状態)により『興奮状態』になる場合があります。そんな時は『否定せず』・『共感』し『提案』する対応が必要だと思います。
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宜しければ参考にしてみてください!
by ちばのそら
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