認知症介護現場【20年】の事例と対応④『親心』編

事例

親心に共感

認知症の女性利用者Dさん

おやつ拒否での暴力行為

【経過】

職員がおやつを食べるように声掛けするも「このおやつは子供の分」だと主張され、職員への興奮暴力行為が治まりません!

私は経緯を聴きDさんの元へ

たった一言で興奮と暴力行為が治まり、おやつを食べられました。

プライバシーの観点がら短編にまとめてありますが、実際は『事故報告書』提出案件の事例です。

オープンハートな認知症介護

三原則プロセス

否定しない』で『共感』

Dさんの発言は

「みんなが、Dさんの分だから食べてって言うんです」

「子供に食べさせたいと思うのに誰も聴いてくれない」

と、思いが伝わらないとDさんは怒っている

私の声掛けは

そうですね、食べさせてあげたいですね」

と『否定せず』思いを『共感』

➡思いを聴いてくれる職員が現れ『ホッ』と肩の力が抜け『興奮』が治まった様子

👇

女優』と『提案』

私の提案は

「子供さんの分も用意してありますよ」

「このおやつはDさんが食べても大丈夫です」

提案に納得され、おやつを食べられました。

「そうですね!」

『否定しないで』『共感』

「でも、◯◯してみては?」

と『提案』

この時対応出来たのも『相性がいいから』が理由だと言われましたが…

介護拒否の原因は?

・Dさんの思いを否定せず共感しなかった事

・普段から親しい人ではなかった事

対応していた職員さんもDさんを思っての発言だったと思いますが…

私は普段の発言から息子さんを心配している事を知っており、少なくとも前出の職員さんより『親しい人』だったと思います。

又、見当識障害から現在の息子さんの姿を理解できなかったのかいくつになっても子供は子供なのかいずれにせよ親としての思いは共感できます。

ワンポイント認知症の利用者さんは思いが伝わらない苛立ちから、認知症の周辺症状BPSD(認知症の行動、心理状態)により『興奮状態』になる場合があります。そんな時は『否定せず』・『共感』し『提案』する対応が必要だと思います。

⇩ ⇩ ⇩

宜しければ参考にしてみてください

by ちばのそら

コメント

タイトルとURLをコピーしました