移乗介助はタイミングが重要です!
ケース①
『3』にこだわる男性職員Aさん。
職員Aさんと私は『体格と体力』は同等です。
が、…
平行移乗時のタイミングが合いません。
※『平行移乗』とは…2人の職員がそれぞれ『上肢』と『下肢』を抱え、タイミングを合わせながら横スライド(ベッド⇆車椅子)する移乗介助方法です。
『タイミング』は…当時は「1」「2」「3」の声掛けで『3』が移乗開始の合図でした。
タイミングが合わない原因は、
職員Aさんの『3』への『思い入れor拘り』が強すぎる為でしょうか?
「いち、に~、さん」の「さん」だけが『何かに支配』されている様で、
時々「さ~ん」とロングバージョンとなります。
絶好調時は「さ~~~ん」と超ロングバージョンとなり、
利用者さんの滞空時間も超~ロングとなります。
私もつられ「さ~~~ん」と『ハモって』しまい、敗北感を味わった事も…
しかし、利用者さんの安全の為必死にタイミングを合わせます。
逆に…
職員Aさんがバランスを崩した時は「さん」が『早口バージョン』となり『高速着地』となります。
もちろん、利用者さんの安全の為必死にタイミングを合わせます。
幸い私には体力も腕力もありますが、女性職員さんからクレームとなり『ケア方法の統一』が程なくしてミーティングの議題となりました。
私の知る限り『3』への強い拘りがある人物は『世界のナベアツ』以来です。
ケース②
『シェ~』にこだわる男性利用者Bさん
男性利用者Bさん、移乗時は職員の一部介助が必要な方です。
※移乗『一部介助』も利用者さんと職員でタイミングを合わせます。基本的には利用者さんのタイミングに合わせ職員が補助します。
残念なことに…
移乗介助中、転倒(ゆっくり座り込み)事故が起こりました。
『シェ~』に拘る男性利用者Bさん、移乗のタイミングで
「ヨッコラシェ~のシェ~のシェ~のシェ~」と掛け声をされます。
女性職員Cさん、
「どのシェ~かタイミングが分からなかったの…」
【検証の結果】
・「シェ~」の後に『の』が続く場合 ⇨『アイドリング中』
・「シェ~」の後に『の』が出ない場合 ⇨『スタート』
私の知る限り「シェ〜」に拘るのは『おそ松くん』のイヤミ以来です。
そんなもん分かるか~い(おいでやす小田風)
ご自分なりの『OKタイミング』を計っていたのでしょう!
【ワンポイント】移乗介助は利用者さんの安全と職員の負担軽減の為、ボディメカニクスを駆使し日々進化している介護技術です。移乗のタイミングは自立支援の為利用者さんファーストで行います。又、介護現場では個々のADLを考慮検討し、安全な移乗方法のケアの統一も行っております。
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宜しければ参考にしてみてください!
by ちばのそら
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