愉快な介護職員さん達・20年の実話⑨『移乗のタイミング2選』編

職員さんの日常

移乗介助はタイミングが重要です!

ケース①

『3』にこだわる男性職員Aさん。

職員Aさんと私は『体格と体力』は同等です。

が、…

平行移乗時のタイミングが合いません。

『平行移乗』とは…2人の職員がそれぞれ『上肢』と『下肢』を抱え、タイミングを合わせながら横スライド(ベッド⇆車椅子)する移乗介助方法です。

 『タイミング』は…当時は「1」「2」「3」の声掛けで『』が移乗開始の合図でした。

タイミングが合わない原因は、

職員Aさんの『』への『思い入れor拘り』が強すぎる為でしょうか?

「いち、に~、さん」の「さん」だけが『何かに支配』されている様で、

時々「さ~ん」とロングバージョンとなります。

絶好調時は「さ~~~ん」とロングバージョンとなり、

利用者さんの滞空時間も超~ロングとなります。

私もつられ「さ~~~ん」と『ハモって』しまい、敗北感を味わった事も…

しかし、利用者さんの安全の為必死にタイミングを合わせます。

逆に…

職員Aさんがバランスを崩した時は「さん」が『早口バージョン』となり『高速着地』となります。

もちろん、利用者さんの安全の為必死にタイミングを合わせます。

幸い私には体力も腕力もありますが、女性職員さんからクレームとなり『ケア方法の統一』が程なくしてミーティングの議題となりました。

私の知る限り『』への強い拘りがある人物は『世界のナベアツ』以来です。

ケース②

『シェ~』にこだわる男性利用者Bさん

男性利用者Bさん、移乗時は職員の一部介助が必要な方です。

移乗『一部介助』も利用者さんと職員でタイミングを合わせます。基本的には利用者さんのタイミングに合わせ職員が補助します。

残念なことに…

移乗介助中、転倒(ゆっくり座り込み)事故が起こりました。

『シェ~』に拘る男性利用者Bさん、移乗のタイミングで

「ヨッコラシェ~シェ~のシェ~シェ~」と掛け声をされます。

女性職員Cさん、

「どのシェ~かタイミングが分からなかったの…」

【検証の結果】

・「シェ~」の後に『の』が続く場合 ⇨『アイドリング中』

・「シェ~」の後に『の』が出ない場合 ⇨『スタート』

私の知る限り「シェ〜」に拘るのは『おそ松くん』のイヤミ以来です。

そんなもん分かるか~い(おいでやす小田風)

ご自分なりの『OKタイミング』を計っていたのでしょう!

ワンポイント移乗介助は利用者さんの安全と職員の負担軽減の為、ボディメカニクスを駆使し日々進化している介護技術です。移乗のタイミングは自立支援の為利用者さんファーストで行います。又、介護現場では個々のADLを考慮検討し、安全な移乗方法のケアの統一も行っております。

⇩ ⇩ ⇩

宜しければ参考にしてみてください

by ちばのそら

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました